英語講師・英会話教室と学習塾の運営者向けブログ
こんにちは。アクティブのイシダです。
今日は、いま一番(コロナの次に?)ホットなニュース。
アメリカ人黒人男性が白人警察官に取り押さえられたことが原因で窒息死してしまったニュースと、その後に続いた抗議活動や行き過ぎた暴動についての話をしたいと思います。
黒人差別による抗議活動やデモについては、もう何十年も前から繰り返し起きていることで、その際に使われている標語、社会活動のことを、こう呼んでいます。
Black Lives Matter. (ブラック ライブズ マター)
直訳すると、黒人の命は大切である。
・・・・うーん、あんまり良くない翻訳です。
matterは、日本語にしっかり訳しきれないのですが、取りざたされる、とか問題になる、とか重要である、というような意味合いなんです。
逆を訳してみた方が分かりやすいかもしれません。
Black Lives Don’t Matter.
これは「黒人の命は粗末にされている(黒人の命なんて気にならない)」という訳になります。
粗末の反対だから・・・・
「Black Lives Matter. 黒人の命も尊重しよう」って感じでしょうかね?
今回、このように暴動にまで発展してしまったり今までにない大規模なデモ活動になっているのには、原因が2つあると言われています。
ひとつは、トランプ大統領の白人至上主義的な言動が人々の我慢の限界を超えたこと。
もう一つは、コロナの影響で弱者たちが苦しめられている状況にあるということです。
例えば、今回の新型コロナによる死者の数は黒人が白人を大きく上回っているのだそうです。
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ウィスコンシン州では、人口全体の6パーセントにすぎない黒人住民が死者の半分を占める。シカゴでは人口の30パーセントが黒人だが、死者に占める割合は70パーセントに達している。
出典: https://wired.jp/2020/05/11/
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日本にいると、こうした人種差別というのは本当に鈍感でいることが出来ます。
ただ、鈍感でいることが不幸なのか幸福なのか・・・・。
いつも、考えさせられてしまいます。
アメリカに住んでいたころ、ヨーロッパからの留学生と仲良くなり、お別れに手紙をもらいました。
I always loved your smile.(きみのスマイルがいつも好きだったよ!)
・・・と、ここまでは良かったのですが(しかもイタリア人のイケメンww)、続いて書いてあったのは、
I really hate prejudice. (俺はホント、偏見って嫌いだからね)
へ??? と思いました。
つまり、アジア人ってちょっとバカにされるけど、きみはそんなこと(バカにするに)に値しない、いい子だったよ。・・・・というレターだったのです。
褒められているんだか、けなされているんだか分からない。
ただ、私は、日本を出たらそういう色眼鏡で見られているんだ、ということは強く強く身に染みました。
子供たちに英語と英会話を教えている先生方には、---もちろん生徒の年齢に応じて、ではありますが---、言語だけでなく、こうした偏見や差別などの国際的な問題についても、子どもたちに伝えていってほしいなあ、と思っています。
英語の先生というと、どうしても「ネイティブの先生が一番」とか「発音がとにかくきれいで」のように言われてしまうのですが、先生たちが子どもに教えるのは、言語だけではなくて、こうした文化の違いだったり、考え方・感じ方のギャップについても取り上げるべきではないかな~、と思うのです。
新型コロナウイルスの影響で、気軽に世界を行き来することが出来ない時期がもうしばらくは続きそうですが、日本標準だけでは生き残れない時代になっていっていることは間違いありません。
デジタルネイティブの子供たちに、大いに期待したいですね!
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