新型コロナの影響で、今年はほとんどの公立小学校・中学校で夏休みが短縮になりました。
例年、多くの英会話教室では、夏には「サマーイベント」や「サマーキャンプ」を実施しているところも多かったと思いますが、今年はみんなが集うイベントはほとんど開催出来ていないのではないかと思います。
また、個人学習塾では、何といってもかき入れ時の夏期講習ですが、これも、夏休みの状況によって短縮開催をせざるを得ないという地域もあるかと思います。
こうしたとき、私たちがまず一番にやらなければならないのは、情報収集ですね。
もう、とっくに調べているよ、という人がほとんどとは思いますが、まずはご自身の指導担当地区の小中学校の夏休みの実施状況を正確に把握してください。
例えば、東京23区は、あんなに狭い地域ですが区ごとにずいぶん実施時期が異なっています。
■2020 夏休み状況(東京都23区)
A) 8/8 ~ 8/23(24) までのお盆を挟んだ16(17)日、2週間半程度という地区
→ 足立区、豊島区、荒川区、大田区、葛飾区、江戸川区、江東区、新宿区
城東・城北の、「庶民派」エリアでは夏休みが少ない傾向のようです。
B) 8/1(8) ~ 8/23(24,31) までの23(24)間、3週間半程度という地区
→ 北区、文京区、台東区、墨田区、千代田区、中央区、練馬区、杉並区、品川区、板橋区、港区、目黒区、中野区
23区中13区。過半数は23日または24日なんですね。
C) 8/1 ~ 8/31 までの 1か月間 という地区
→ 渋谷区、世田谷区
2区だけですが、1か月まるまる夏休みにした区があります。
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いずれにしても、すでに夏休みという学校は、本日(2020年7月)時点ではないということになりますね。
梅雨も明けないし、本当に今年の夏はいずこへ・・・という感じです。
九州では、すでに梅雨明けをした地域もあるようですが、それにしても遅いですよね。
さて、都内では最長1か月の夏休みがある地区がある一方で、全国に目をやると、なんと、ほぼお盆しかお休みしないという地区もあります。
例えば、ふるさと納税で世間をにぎわせた(?)大阪府の泉佐野市。
8/8(土)~8/16(日)の9日間しか夏休みになりませんでした。
8/10(月)は山の日で祝日ですから、この9日間のうち、平日はたったの4日です!!!
この地区の学習塾は、夏期講習の日程作製には、頭を悩ませていらっしゃることと思います。
こどもたちは、夏休みに色々な経験をしたり、あるいは受験生であれば、ここで集中して頑張る時期。
なにも塾の稼ぎ時が減るからって言っているわけではなく、子どもたちは学習だけではなくて、色々なことを体験できるのが、大人にはない貴重な長期休暇の時期なのになあ・・・と思ってしまします。
ですから、あえて1か月の大盤振る舞い(?)をした、世田谷区と渋谷区の政策を、私としては支持したいと思います。
・・・・ですが、子どもからは「もうさんざん休んだから、学校に行って友達に合っていたほうが良い」という意見もあるようです。
いずれにしても、各地区の夏休みの状況を見極めつつ、民間教育期間としては、短くなってしまった休みではありますが、出来る限り例年通りの指導枠を確保することを務めるしかないのではないかな、と思います。
例えば、緊急事態宣言を機にオンライン授業を導入した教室も多いと思います。
通常の夏期講習に加えて、夏休みが開けても8月いっぱいは、夕方~夜間に「オンライン講習」を実施するなども良いのではないでしょうか。
2学期制を取っている地区では、夏休み明けに試験が行われるとこともありますので、需要があるのではないでしょうか。
特に、中間テストが実施できなかった学校や地区もあり、夏休み明けのテストには大きな比重がかかっているという生徒も少なくないからです。
また、英会話教室も同様に、みんなで集まってわいわいやるイベントは実施しにくいかもしれません。
しかし、こんなときこそ、オンラインで世界とつながる体験イベントなどを実施してはいかがでしょうか。
飛行機が止まり、海外との往来は、ごくごく一部の人たちへと制限されてしまいましたが、インターネットという文明の利器を使えば、瞬時に海外と繋がることができます。
そんな体験を子供たちに味わってもらうには、本当にいい機会だと思いますよ!
いずれにしても「今できる範囲内でベストを尽くす」という姿勢をみせるということが、子どもたちにとっても良い影響をもたらしてくれるはず。 さあ、前を向いて進んでいきましょう!
Jul 30, 2020 | 621 | 英語教室&先生向け記事