(これ、前菜です!メインのパスタがまだ届くのです。お腹いっぱい!)
こんにちは。アクティブのイシダです。
今日は、英語講師として採用されるためのポイントやコツについて、お話をしたいと思います。
あ、コツ、とは言っても、もちろんスクール側が求める英語力をお持ちであるというのが大前提ではあります。
しかし、採用する立場から言えば、求める英語力が条件に完全には達成していなかったとしても、それ以上に重視しているポイントがありますので、今日はそのポイントについてご紹介をします。
ぜひ就職活動のご参考になさってくださいね。
新型コロナの影響で、アクティブが運営しているオンライン英会話スクールには、もう、本当にものすごい人数の講師応募者からご連絡を頂戴いたしました。
大変申し訳なく心苦しいのですが、採用側のマンパワーが足りず、かなりザクザクと不採用通知をお送りするという状況になっています。
このような多数の講師希望者を採用/不採用のジャッジをしていくと、だんだんと、ファーストコンタクトの段階で「この人はよさそう/ダメそう」というのが見えてくるようになりました。
英語スキルチェックなんてするずっと前のタイミングでも、分かってしまうのです!
先ほどお伝えした通り、英語力というのは、当然、英語・英会話講師として必要最低限条件を満たしている必要がありますが、例えばTOEIC900点程度、と条件に書いてある場合には、TOEIC800点以上を所有していれば、その他の部分で光るものがあれば採用される可能性があると思ってください。
英語力よりも重視していることは何か?
ひとことで言えば、それは「礼儀正しさ」です。
・・・え?そんなこと?
と思った方も多いと思いますが、この部分、本当に重要なんです。
例えば、講師の応募条件としてスクール毎に違う色々な取り決めがあると思いますが、以下にアクティブのオンライン英会話講師の募集広告を例として挙げますね。(一部省略)
●PC(タブレット不可)を使って、スカイプでのビデオ通話する環境が整っている方
●メールでのやり取りがスムーズ(概ね24時間以内)に行える方
上記に加えて、以下の「いずれか」の要件に当てはまる方
①子供英語指導経験が2年以上ある方
②TOEIC860点以上・英検準1級以上または同等レベル
③海外滞在経験5年以上且つ現地にて英語を日常的に使用していた方
そして、この条件の下の方に以下のような案内も入れています。
■新型コロナウイルスによる応募条件の一時変更につきまして
新型コロナウイルスの影響により、現在、講師希望者数が急激に増えております。
そこで、当面の間は以下の条件を付け加えさせて頂いていますので、該当しない、という方はしばらく応募をお控え頂きまして、事態が収束してからのご応募をお願い致します。
●週に3日以上、1日4時間以上の空き時間がある方で、コロナによる一時的な空き時間ではなく、今後半年以上を通して、同じ曜日・時間帯でレッスンが行える見通しのある方
●大学生不可(一時的に学生さんの採用を見合わせます)
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上記のように書いているにも関わらず、学生さんからの応募は、ひっきりなしに来ます。
PC必須、タブレットも不可、と書いているのに、面談に進んだ段階で、スマホしかお持ちでないということを告白してくる方も多数います!
半年以内に海外に渡航予定で時差の影響で同じ曜日・時間帯にレッスンが行えないという人たちからの応募も、山ほど、来ます!!
「コロナの影響で一時的に日本に足止めを食らっている。その期間だけお金を稼ぎたい」
というような応募が、特に多かったですねー。
つまりは、良く条件を読まずにご応募をされる方が非常に多い、ということなんです。
あんまり多いものですから、お門違いとは思いつつ「こっちはちゃんと書いているのに!!」と立腹し、ついつい「よく読まずに応募するなんて非礼だなー」なんて思ってしまうんですよねー。
一方で、
「記載の条件の●●を満たしていないのですが、××の経験があります。ご応募は可能でしょうか」
などとお尋ねメールを先にお送りいただける場合もあります。
「あ、きちんと条件の部分を読んでくださっているんだな」と思って嬉しくなります!
もちろん、このような方には「ぜひご応募ください」と言って、書類選考の段階でも、かなり甘めに点数をつけます。
今後いっしょにお仕事をしていくにあたっても、きちんとこちらからの伝達事項をお読みいただける、信頼できる方だな、と思えるからです。
また、レスポンスの良さというのも、採用の際には重視をするポイントです。
オンライン英会話の場合には、特に、ここを重視します。
生徒ともメールやメッセージ機能を使ってのやり取りが多いですので、
「あ、メール見ていませんでした」
という言い訳をして、ちょっとした質問事項の回答に3日も4日もかかるような方は、今後のお仕事を一緒にやっていく上で支障が出てきそうだな、という判断になるからです。
数時間以内で返信しないとだめ!!のような極端なことを言っているわけではありません。
海外在住講師もいますので、時差も鑑みたとして、大体24時間以内程度での返信を期待したいところです。
一日に1回はメールチェックをしてほしいな、というレベルです。
すぐに回答できないような質問であれば、
「追って再度ご返信しますので、●曜日までお待ちください」
などの「一時対応メール」をお送りいただけると、より礼儀正しい方だな、と好印象です。
このような、「こちらが提示している文章を良く読み込んでいるかどうか」「レスポンスは良いか」というような内容を、広義で「礼儀正しい方」と呼んでいるのですが、ご理解頂けましたでしょうか。
なぜこの「礼儀正しさ」が必要か、というと、私たち採用側に対する礼儀正しさに欠けている方は、きっと生徒に対する礼儀正しさも欠けてしまう方だと判断するからです。
生徒のメッセージ・リクエストをしっかりと読み込んで、レスポンスよく対応できる方は、生徒の信頼をがっちりと確保します。
逆に、いくら英語力が高いからと言って、生徒のことを主体に考えられず、「今だけ、稼ぎたいから」という理由で講師応募をしてくる方は、採用を見合わせています。
生徒の英語学習の手助けをするのには、少し長めのスパンで目標設定やレッスンプログラムを検討する必要があります。
語学って、そういうものですよね。長く、コツコツと学習を続ける。
それを「3か月先の自分のスケジュールは分かんないけど今はヒマ」という方には、お願いできません。
英語の先生になりたいけれど、英語力がちょっと不安!という方。
ぜひ、礼儀正しさを武器に、どんどん応募をしてみてくださいね。
Jun 18, 2020 | 1008 | 英語教室&先生向け記事