こんにちは! アクティブ石田です。
この記事を書いている2020年5月21日時点では、まだ9月入学については「前広に検討中」という首相発言以降、具体的な決定事項の発表はありません。
ありませんが、これがもしも本当に今年の9月から9月入学制が導入されたときのことを、民間の教育機関として考えていきたいと思っています。
まあ、一言でいえば「ひゃーーー、大変!」ということです トホホ。。。
従来の4月入学が良いのか、それとも海外(欧米)に合わせて9月入学が良いのか・・・ということについて、ここでは私の個人的な見解は言及致しません。
良いか悪いか、その議論は置いておくとして、もしもこれが決定事項になった場合には民間の教育機関、特に学習塾については、かなりの創意工夫と変革が求められることになります。
まず、一番に思い浮かぶのが「あれ、夏期講習どうするんだろう・・・」という点です。
今年の夏期講習については、たとえ9月入学にならなかったとしても、実はこれ、大問題です!
今は「授業のオンライン化」などの対応に追われていて、数カ月先のことなんて考えられない!!という方もいらっしゃるかもしれませんが、もしもこのコロナ騒動がなければ、例年ではそろそろ夏期講習のための集客準備に取り掛かっていることではないでしょうか?
塾の経営的な視点で言えば、夏期講習というのは、特に学習塾の場合には生命線とも呼べる稼ぎ時ではないでしょうか。
私が大学のときに働いていたケーキ屋さんでは、12月23日・24日・25日の3日間で通常の1ヶ月以上の稼ぎをあげていましたが、このケーキ屋さんにとってクリスマスという行事がなくなってしまうというのは、考えられないというぐらい、この3日間の特別収入というのは、多くの個人ケーキ店にとっては必須のものでした。
これと同様に、多くの学習塾でも夏期講習というのは貴重な収入のはずだと思いますが、今年度はこのまま9月入学が実施されない場合には、ほぼ、「夏休みが短縮される」ということが起こります。
つまり、今まで同様の夏期講習費を請求するのが難しくなる可能性が高く、塾としては新たなキャッシュポイントを創出しなければなりません。
それでは、9月入学が実施された方が良いのか、といえばこれまた課題が山積しています。
まず、「年間でいくら」というような料金設定にしている教室では、この「年単位」の収入を半年間は無償とするのか、あるいは4月~8月でいったん清算して、9月から取り直しをするのか。
(その場合、4月~8月は満額請求できない可能性も大いにありますね)
その他、年度内に〇コマのレッスン、というように取り決めをしているスクールは年度が1年半に伸びたときに、どのように調整をつけるのか。
(アクティブ英会話はまさにこのパターンです。考えたくない・・・)
受験の時期に合わせて塾のスケジュールを組むというのが大原則ではあるが、その受験が一体いつ行われるのか。
まさに「準備のしようがない」、という苦しい状況におかれているのが塾業界に身を置いている私たちではないでしょうか。
それでも、学校が休校中の現在、のろのろと亀のように進まない学校に対して、俊敏に対応が出来た小回りの利く小さな個人塾では、柔軟な対応とオンラインでの授業再開に対して保護者から感謝をされたという方も多いのではないでしょうか。
まだ今は、どういう方向に舵が切られるのかは予測がつきません。
ただ、9月入学になったらこのプランA、またはプランB。 このまま改革がない場合にはプランCまたはプランD。
のように、心の中である程度の外郭を想像しておく必要はあるかもしれません。
大丈夫です!
子供たちだって、ストレスの多い日々を頑張っています。
わたしたちも、きっと乗り越えらえます! いっしょに頑張りましょう!!
May 21, 2020 | 610 | 教室運営について