(イモと栗を愛する気持ちではだれにも負けません・・・)
このブログでは、英語教室の先生兼運営者として頑張っている方や、個人塾を経営している方に参考にして頂けるような情報をご紹介しています。(・・・違うテーマのときもありますが)
チラシのことだったり、クチコミについてだったり、反応の出やすいホームページの作成の仕方だったり・・・・。
ですが、色々なノウハウやテクニックを学ぶことももちろん大切ですが、やっぱり一番強いのは、
「生徒(および雇っているアルバイトの先生たち)への愛情」
をどれほど持っているかどうか、ということなんではないかなー、と思います。
以前読んだ、塾の教室長さんのお話です。
その方は、教室にいるときには、常に生徒さんのことを考えているそうです。
とにかく生徒のことが大好きで、
「成績を上げることでなんとか自信をつけて笑顔になって欲しい」
という想いを強く持っていらっしゃるそうです。
そして、その笑顔を見るためにどうしたら良いか・・・・ということを常に基準として行動をとる・・・というより勝手に体が反応していく感じになるのです。
例えば、生徒が通塾したら、必ず席に行き、全員に声を掛けてコミュニケーションを図ります。
勉強のことだけではなく、色々なことを話して親密な関係性を築き上げていくのです。
もちろん、生徒と積極的にコミュニケーションを取るというのは、当たり前のことではありますが、毎日毎日、生徒全員に実施するって、結構大変なことではないでしょうか。
また、このコミュニケーションの中で、
「あれ?様子が変だな」「何だかいつもより元気ないかな」
と察知すれば、すぐに保護者さんに連絡を取ります。
それも、「しなければ」というわけではなく、本当に心配して勝手に手が受話器に伸びるといった様子なのです。
授業中も、あちこちから漏れ聞こえてくる生徒さんとアルバイト先生とのやり取りを聞いて、授業がスムーズに進んでいるかどうかチェックしています。(個人指導塾です)
そしてアルバイトの先生が何か困っている様子があれば、いっしょに考えて解決策を探すサポートをします。
何かあれば、生徒とも1対1でミーティングをするし、またアルバイトの先生とも1対1で語り合う時間を積極的につくるそうです。
生徒には、勉強面だけではなく、部活との両立で困っているとか、友達同士のトラブルなんかのグチも聞き役に徹して味方になってあげます。
アルバイトの大学生講師には、個別指導という仕事はどうか、今の勤務環境に満足か、などを聞き取ったり、こういう先生になってほしい、という要望を真摯に伝えていったりもします。
つねに、生徒さんやアルバイトの先生たちのことを考えて行動をしてくれる。
そんな教室長の姿を見ると、その様子は周りの人たちを感化させることができるそうです。
大学生の先生たちも、教室長をなんとか助けるように、と熱心に指導をするようになるし、例えば始めてきた生徒さんを席まで誘導してくれたり、来訪した保護者さんの対応をしてくれたり、自分の仕事ではないことであっても、いろいろと気配りをして助けたい!と思わせてくれるんですね。
生徒さんも同様に、真剣に自分たちに向き合ってくれる先生たちの姿をみると、塾で自分ができること=ふざけずに、真剣に勉強をする・・・・ということが、「自然」になってくるのです。
そして、めぐりめぐって、合格実績などの成果として表れ、その評判が新しい生徒を連れてきてくれる。
内部充実を図ることで、実は色々な集客ノウハウを超える「宣伝力」を身につけることが出来ていた、ということですね。
・・・とは言え、もちろん現実には色々なその他の問題が山積していて、なかなかこの教室のようにうまく物事が廻ってくれるとは限りません。
ですが、もしも教室運営のことで何か躓くことがあったり、落ち込むことがあったならば、そのときには、
「とにかく今残ってくれている人たちを、もっともっと大切にしていこう」
と思いなおすキッカケにしていくと良いのではないかな、と思います。
Dec 12, 2019 | 724 | 教室運営について