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「過保護」を英語で言えますか?(英語教育と親について)

(お母さんネコの目つきが、なんとも言えない感じです)

 

今日は、英語クイズです。

 

私が大昔にアメリカのカリフォルニア州に留学をしていたときのこと。

 

カリフォルニア州の私が居た地域には比較的アジア人が多く住んでいたんですが、一般的なアメリカ人の中でのアジア人に対する印象は、

 

「まじめで勉強ができる」

 

そして、

 

「親が過保護」

 

というものでした。

 

ちなみに、ユダヤ人についても「勤勉で勉強ができる」というイメージがあって、だけど、アジア人ほど親が過保護ではないよね、というのが通説でした。

 

わたしは、放任主義の両親に育てられたのですが、そんな私でもアメリカにいると、

 

「おとなしくって(いや、英語があまりできなかったからおしゃべりキャラになれなかっただけ)、親が過保護なアジア人留学生」

 

というイメージで見られていました。

 

これを英語にするとどうなるか・・・・・。

 

 

正解は、

 

おとなしい ---> shy

過保護な    ---> overprotective  

*子供が主語の場合には、The child is overprotected.

 

なんて言われ方をしていました。

 

shy = シャイ というのは、日本語では割と良い意味で使われることが多いですが、アメリカではshyは美徳ではないので、shyと言われ続けることはあまり名誉ではありませんでした。

 

 

ところで、日本では「親が過保護だ」というような言われ方をすることは減ってきたような気がします。

 

ただし、実際に過保護な親が減ったというよりは、過保護というよりは、教育熱心すぎて、熱意は分かるけれど、子供にもう少し自由とヒマな時間をあげても良いんじゃないかな・・・・と思ってしまうご家庭に出会うことが増えたように感じています。

 

ある教育者の書いた著書を読んでいて、特にそれを感じたのですが、その本では、現代の子供たちを以下のような状況だと言って警鐘を鳴らしていました。

 

「暇なときこそ、子供たちは、その時間をどうやって使おうかを考える、自発性や主体性を育てる時間なのである。常に習い事を詰め込んで、英語もできなきゃ、プログラミングをさせなきゃ、などという強迫観念に取りつかれた親たちに主体性を育てる時間を奪われているのが現代の子供たちだ」

 

この本は、確かに納得できるところが多くって、「英語の習いごと」としてビジネスをしている当社ではありますが、英語のために、子供がキューキューになって、苦しんでほしくはないと思っています。

 

ただ、英語の先生と触れ合うことによって、色々な世界を見ることができ、子供の視野を広げることができるという側面もあり、それはその他の習いごとであっても同様に、子供も楽しめるしその子供の将来に良い影響を与えることができる、ということももちろんあり得ますよね。

 

要するに、加減が必要ということなのかなー、と。

 

英語も、プログラミングも、科学実験教室も、どれも役立つし、子供によってはとっても楽しんでくれるはず。

 

でも、ぜーんぶは、やらせすぎですよ、ということなんだと思います。

 

どれを優先させるのか、というのは、これはぶっちゃけ、親の好みと子供の嗜好で良いのではないかな、と。

 

もちろん、このビジネスをしているので、

 

「まずは理系にも文系にも必要な、英語をMUSTで」

 

と言いたいところではありますが、やっぱり科学が得意な子供には、いろいろ詰め込みすぎるよりは、自分の得意な科学に集中して取り組んでほしいと思います。

 

全部をやらせてあげたいからと言って、日に複数ある習い事のスケジュール管理や、タクシー運転手さながらの送迎に次ぐ送迎というのは、やっぱり「過保護」、やりすぎかなーと思います。

 

overprotect(過保護にする)という単語は、over(過剰に) + protect(守る) が合わさっています。

 

つまり、親として子供を守りたいのは当たり前。 だからといって過剰になってはダメですよ! ということですよね。

 

 

Oct 17, 2019 |  1915 | 

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